GA4(Googleアナリティクス4)における直帰率とは

GA4(Googleアナリティクス4)における直帰率とは、エンゲージメントが発生しなかったセッションの割合を指します。つまり、ユーザーがWebサイトやアプリに訪れて、10秒未満の滞在で何もせずに離脱したセッションの割合となります。

従来のユニバーサルアナリティクス(UA)における直帰率は、1ページのみ閲覧したセッションの割合でしたが、GA4ではエンゲージメントの有無を基準としている点が大きく異なります。

目次

エンゲージメントとは

エンゲージメントとは、ユーザーがWebサイトやアプリ内で行ったアクションを指します。具体的には、以下のようなアクションがエンゲージメントとしてカウントされます。

  • 複数のページ閲覧
  • 一定時間以上の滞在(10秒以上)
  • 動画視聴
  • ファイルダウンロード
  • フォーム送信
  • ボタンクリック

つまり、ユーザーが上記のようなアクションを行ったセッションは、たとえ1ページしか閲覧していなくてもエンゲージメントが発生したセッションとしてカウントされ、直帰率には含まれません。

GA4の直帰率は、UAの直帰率と比べて低くなる傾向があります。これは、GA4ではエンゲージメントの定義がより広くなったためです。

エンゲージメントの詳しい説明はこちら

直帰率を改善するには

コンテンツを充実させる

ユーザーが満足できるコンテンツを作成することは、直帰率を改善する最も基本的な方法です。

  • ユーザーのニーズに合致したコンテンツを作成する
  • 読みやすく分かりやすい文章でコンテンツを作成する
  • 画像や動画を効果的に活用する
  • コンテンツを定期的に更新する

内部リンクを設置する

関連ページへの内部リンクを設置することで、ユーザーをサイト内を回遊させることができ、直帰率を改善することができます。

  • 適切なアンカーテキストを使用する
  • 関連性の高いページにリンクする

CTAを設置する

行動を促すCTA(Call to Action)を設置することで、ユーザーのアクションを誘導し、直帰率を改善することができます。

  • 目立つように設置する
  • 簡潔でわかりやすい文言を使用する

ページの読み込み速度を向上させる

ページの読み込み速度が遅い場合は、ユーザーがすぐに離脱してしまう可能性があります。

  • 画像を圧縮する
  • 不要なJavaScriptやCSSを削減する

モバイル端末への最適化

スマートフォンやタブレット端末など、モバイル端末からインターネットを利用する人が増えています。そのため、Webサイトはモバイル端末用に最適化することが重要です。

  • レスポンシブデザインを採用する
  • タッチ操作に対応させる
  • 読みやすいフォントを使用する

SEOにおけるGA4の直帰率の重要性

GA4の直帰率は、Webサイトを評価する上で重要な指標の一つです。
Googleはユーザーにとって価値のあるコンテンツを重視するようになっています。そのため、ユーザーがサイトに滞在し、コンテンツを読んだり、動画を見たり、アクションを起こしたりすることが、SEO的に重要になっています。

検索順位への影響

GA4の直帰率が直接的に検索順位に影響を与えるという明確な証拠はありません。しかし、ユーザーエンゲージメントと検索順位は相関関係にあると考えられています。
つまり、直帰率が高いということは、ユーザーにとって価値のあるコンテンツではないと判断され、検索順位が下がる可能性があるということです。

参照:Google公式 アナリティクスヘルプ
https://support.google.com/analytics/answer/12195621?hl=ja

※相互リンクご希望の方お問い合わせください。

この記事を書いた人

石井 壮のアバター 石井 壮 代表取締役(Webマーケター)

Webエンジニア/ディレクター歴10年。Webマーケティング歴14年。累計1,000記事以上制作しており、コンテンツをベースにした内部対策SEOが得意。Web広告は、300アカウント以上を運用。前職の山日YBS(山梨のマスメディアグループ)では、Web広告運用代行事業を立案、SEO対策で全国からリードを獲得。その知見を活かしWebマーケティングの企業コンサルとして起業。メディア運営による、実体験にもとづいた最新のSEO対策を提案・実行できるのが強み。

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